「終戦記念日」との言葉を、どれくらいの日本人が話すでしょうか。
子どもにとって、「終戦記念日」と言われても、分からない子どもがたくさんいます。
終戦記念日は、その時代を経験していない者でも、決して忘れることなく次の時代へと残していかなければならないことだと思います。
ここでは、「戦争と平和」について、子どもに分かりすく説明できるようにまとめてみました。
戦争って何?
「戦争」との言葉は、大人は誰もが1度は口にしたことがあると思います。
子ども達に、戦争を伝えることは言葉だけではどうしても伝わりません。
実際に、見たこと経験したことのない事を、子どもに分かりやすく説明しようとしても、一方的に話すだけになりかねなく、子どもからの好奇心や興味は結びついきません。
ここでは、どのように説明するといいのかまとめてみました。

センソウって何?

「戦争」との言葉を、知っているの?すごいね。
終戦記念日が近づいてくる頃には、TVのニュースから「平和」について流れてきます。
その時に、初めて「戦争」との言葉を耳にする子どももいるでしょう。
きっかっけは子どもが知ろうとする大事な瞬間です。
子どもの想像力を育てる
戦争について教えようと、一方的に話すことは子どもの想像力を止めてしまします。

戦争ってどんなことだと思う?

戦う事でしょ。
子ども達に、どのようなことなのか子どもが描く戦争についての主張を大切にすることが、もっと知ろうと思う気持ちを高めます。子どもの主張を聞いた後に、簡単に話してあげるといいと思います。
「日本と他の国が、武器(鉄砲や、爆弾)を使って戦うこと」
みんなが生まれる昔の話。
みんなのお母さんやお父さんも生まれていなくて、お爺ちゃんやお婆ちゃんがみんなと同じくらいの歳にね、日本にある広島県と長崎県に大きい爆弾をアメリカが落としたの。そしたらね、大きい爆弾を落とされた町はね・・・爆弾によって燃えてしまって、人も亡くなったり、大けがや大やけどしたり、生きていた人でさえも食べ物がなくて、雨の水を飲んだり、食べ物を探しに回ったりして生きていたことがあったの。他にも、お爺ちゃん達が生まれる前にも、
東京や愛知や京都などが大空襲と言って、大火事になる爆弾を落とされて町が焼け野原と言って、町中が家事になったこともあるんだよ。
(※子どもがイメージしやすいように、ゆっくり間をとりながら話す)
言葉で伝える時は、子どもが知っている言葉を使って話してあげてください。
*簡単な意味は、「小学校 国語辞典」がおすすめです*
絵本や紙芝居で伝える
先ほどにもお伝えしたように、言葉だけでは「戦争」について子どもに伝えることは難しいです。
そこで、絵本や紙芝居から戦争について、どのようなことでどのように起こるのか、どんなに悲しい事なのか、わかりやすく絵で描いて子どもの感受性も育つことができる絵本がありますので紹介します。
*へいわってすてきだね
- 作:安里 有生
- 絵:長谷川 義史
- 出版: ブロンズ新社
小学1年生が描いた詩が絵本となり、動物たちがのんびりと暮していることや虹を見て感動できる心や学校での楽しい出来事があるということは平和ってことなんよと。教えてくれている言葉に、子ども達に分かりやすい「平和」を伝える絵本です。
*せんそう
- 作:塚本 千恵子
- 絵:塚本 やすし
- 出版:東京書籍
真っ赤な炎によって轟々と焼き尽くされる絵は、逃げ延びる人々の叫び、怒り、悲しみ、苦しみが伝わり、子どもにわかりやすい空襲の絵本です。
*へいわとせんそう
- 作:自由と平和のための京大有志の会
- 絵: 塚本 やすし
- 出版: 朝日新聞出版
シンプルな絵と、シンプルな言葉で伝えている「へいわとせんそう」の絵本。ページはつながっているものの、「へいわとせんそう」の二つの場面を見開きで描いあり、子どもに分かりやすい景色の違いが絵本から分かる1冊です。
*戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」
- 作:自由と平和のための京大有志の会
- 絵: 塚本 やすし
- 出版: 朝日新聞出版
文章は少ないけれど、絵で子どもに分かりやすく伝えてある絵本。巻き込まれていくことに対して自分の「やめて」との発言。子どもに主張することの大切さを教えてくれる1冊です。
*ひろしまのピカ
広島に原爆が落ちたことが、リアルに描かれている絵本。幼い子どもには、トラウマとして残るかもしれませんので、6歳以上の子どもにおすすめです。戦争を知らない者にとってはこの絵本から、戦争の怖さがものすごく伝わります。
戦争と平和について一緒に考えることが大事
戦後75年となる2020年。実体験として戦争の悲惨さを語る人が少なくなっている今、日本人として、戦争によっていろんな事が犠牲になっていたこと、平和がどれだけありがたい事であることかを、絵本を通して子どもに伝えていきたいですね。子どもは、たくさんの柔軟性を持っており絵本の読み聞かせから、好奇心、想像力、集中力、語彙力など「生きる力」を養う事も出来ます。二度と戦争を起こさないためにも、子どもと一緒にどうしたらいいのか。何を守るといいのか。考えて共感することが大事です。
今年の「終戦記念日」子どもと一緒に平和と戦争について話してはいかがですか?
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