近年ではキリストの誕生をお祝いするクリスマスや、キリストの復活祭のイースターなどのイベントが、日本人の行事に染み込んで来ていますが、日本にも、昔から受け継がれているお釈迦様(おしゃかさま)の誕生を祝う『花まつり』や、お釈迦さがお悟りを開いた日を祝う『成道会(じょうどうえ)』、お釈迦様がお亡くなりになった日をしのんで法要する『涅槃会(ねはんえ)』があり仏教の三大法会(さんだいほうえ)とされています。
ここで今回は、成道会について元保育士が実際に園で経験したことを元に、お話していこうと思います。
色んな行事を楽しみにしている子ども達へ、しっかりと行事の意味を伝えられるようにここでは、子どもにも分かる「成道会」についてまとめてみました。
ぜひ、行事の参考になると幸いです。
目次
成道会について
成道会とは、
お釈迦様が、12月8日にお悟りを開いた日。
世界中の人間の幸福について悩み続けられたお釈迦様が、菩提樹の下で『お悟り』を開かれ、『仏陀(ぶっだ)』となられた日を表しているのです。
お釈迦様ってどんな人
お釈迦様は、約2600年前、現在のネパールの南部にあった町・ルンビニーの美しい花が咲き乱れる「ルンビニー園」で、当時国家を形成していた王のシュッドーダナと、王妃のマーヤーとの間にシャーキャ族の王子として4月8日に誕生しました。
名前は「シッダルータ」と名付けられました。
成道会ってどんなこと?
12月8日「成道会」
お悟りが開かれた日であり、仏教にとってとても意義のある日なのです。
成道会は、仏教の教えが生まれたとても大切な日なのです。
成道会のお話
成道会は、お釈迦様の誕生をお祝いする日。
園では年長組による、お釈迦様がお悟りを開くまでの話を、劇やペープサートで披露したりしていました。ここでは、簡単にお伝えします。
『おさとり』
王子がカピラのお城を出られてから、悟りを開くために色々苦しい勉強をなさい、身体もやせ細り歩くことさえも思うようにならなくりました。
しかしある時、自分の考えが間違っている事に気付かれた王子さまは、身体を清めようと川の中に入りました。でも、弱っていた王子さまは川から上がる力がなかったのです。
その時に、スジャータという女性が助けてくれ牛乳を王子様に差し出したのです。それから、力を取り戻した王子さまは、川の近くの菩提樹の下に座り、勉強仲間になんとでも言われようと、静かに目を閉じて「どうしたら幸せにくらせるのか」一人考え続けていました。
それを見ていた悪魔たちが、王子を邪魔しようと嵐を起こしたりしました。けれど、王子はピクリともせず目を閉じていましたが、突然大きな声で、悪魔たちをびっくりさせたのです。
それから、何日か過ぎた日の夜明けの明星が光る時、菩提樹の下に座られていた王子様は、お釈迦様になったのです。
園ではどのような事をするの?
成道会では、お釈迦様の前で礼拝・合掌・礼讃舞(献灯・献香)・献華・献茶・献供を行います。
お釈迦様がお悟りを開いてくれた感謝の意味を込めて、お楽しみ会や発表会、催しなどをしたりして過ごします。
子どもに伝える、お釈迦様の言葉
お釈迦様の教えは、いくつもありますが子ども達に分かりやすく簡単に伝えてあげたいですよね。
- 命は一つしかないので、大事にしてください。
- 生かされている事は、自然や動物、魚や野菜からたくさんの「いのち」を頂いていきていること。
- 色んな人に感謝をすること。
- 困っている人がいたら、助けてあげられる優しい人になること。
- どんなに小さいことでも、悪いことはしません
- どんなに小さくても、良いことはたくさんします
子どもは素直に、大人の意見を聞き入れます。子どもが分かるように、解釈して伝えてあげてくださいね。
まとめ
成道会についていかがだったでしょうか。
成道会は、古くから行われている日本の伝統行事の1つです。お釈迦様が悟りをお開きになった過程や由来を知ることで、子ども達にお話をすることが出来るのではないでしょうか。
成道会について、少しでもこのサイトが役に立てると幸いです。
最後まで読んで頂き ありがとうございました。
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