保育士を辞めたい理由。私が保育士を辞めた訳。

保育士

保育士は、子どもと関わるだけではなく、たくさんの行事はもちろん、保護者の方とのコミュニケーションをはかどり、園全体の連携を図って毎日過ごさなければいけません。
そのようなことで、非常に転職や退職をする方が多く定着率が低い職業です。最初に勤めた園をに長くとどまる先生は、ごくわずかな確立です。

目次

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保育士辞めたい理由

  • 給料が安い
  • 人間関係が酷い(職員や保護者)
  • 体力的にきつい

などがあげられます。

ここでは、私が保育士を辞めた理由につい話していきたいと思います。
私の場合は、保育士を辞めたかったわけではなく、園の体制で辞めたのです。

「保育士辞めたい。」 

辞める数年前から、思うようになりました。でも、家庭があるので簡単には辞めれません。「仕事だから」と自分に言い聞かせて、働かせて頂いていました。

しかし、自分にも限界がきてとうとう退職することを決心しました。

ここでは、私が保育士を辞めた訳について、体験と共に伝えていきたいと思います。

保育士を辞めた訳

  • 系列園への異動
  • 自分がやりたい保育をやらせてもらえない
  • 勤務条件や給料が安い
  • 目配り気配りがなくなった

などの上記が当てはまります。

系列園への異動

私の職場は、以前は異動などの体制はありませんでした。しかし、経営者が変わり異動体制を作ったのです。
つまり、誰かしら毎年異動することがある年に突然、決定しました

私にも家庭があります。保育士として勤めている方は、ほとんどの方が自分が通勤できる圏内に就職を決めると思います。
私は、1.2回の保育園の就職先は、田舎町だったので、環境を変えて市内へ引っ越し自宅周辺で3度目の園とめぐり逢いました。

そこでようやく、自分のやりたい保育を示すことができる園に出会い、勤めさせて頂きました。

それが数年前から突然、系列園への「異動」という体制を取るようになり、ストレスを抱えるようになりました。異動先でも知っている先生がほとんどですが、通勤と家庭(小学生や未就学の子ども)を考えると私には難しかったのです。

また、新しい経営者の園の方針や本来の目的がはっきりしておらず、誰のために異動することが必要なの?と感じるばかりでストレスが溜まったのです。

既婚者である方は自分の家庭を考えて、それから仕事について考えると思います。私のように異動勤務先で悩んでいる方は、家庭の同意を得て勤務できる場所を探すことをオススメします。

自分がやりたい保育をやらせてもらえない

クラス担任のリーダは、私でした。それにも関わらず、担任の私に相談することなく「明日から、このようなやり方をしてください」と、突然言われたのです。私のクラスには、手がかかる子どもがたくさんいました。その中で、感情のコントロールが激しかったAくんの機嫌を取り戻すことを優先として、保育をするように言われたのです。

感情をコントロールできる子どもになるためには

色んな保育のやり方があっていいとは思います。
ですが、いざ保育をするのは担任ですよね。現場に入らないと、分からないことが多いはずなのに理不尽な言葉にうなずくしかありませんでした。

言われるとおりに、保育を進めたのですが、中断ばかりで周りのこどもに影響をもたらしてしまい、言われた通りのやり方は結局は出来ないことを知り、その後は何も言わなくなりました。

それは、それでよかったのでが、
「これはどうしたらいいですか?」と上司に相談すると、「どうしたらいいかな~」「研修や、本にはこう書いてあるよね」とマニュアル通りの保育しか答えてくれず、臨機応変に対応することが出来ない姿に、この人の下で働くことで、学べることはあるのだろうか?と疑問にも思ってきたのです。

上に立つ立場になる人は、しっかり部下が納得するような事を伝えるべきだと感じます。

その年にクラス担任を任せられた以上は、しっかりやろうと決心しました。しかし、私のやり方も聞かず、情報の共有も欠けていた上に、やり方を押し付けられたのでモチベーションも下がったのです。

勤務条件や給料が安い

退職の理由に勤務条件や、給料が安いことは保育士をしている方だと共通すると思います。

保育士は、ほんと労働時間が長いです。
私が働いていた園は、早出だと7:00から出勤で、夜は21:00まで開園している園だったため、帰宅は21:30になったりもしていました。

居残り当番の時は、もちろん残業代は出ます。ですが、居残り当番ではない時は、ほとんど出ませんでした。(しかし、最後の年は園長先生に申請すると出して頂けるようになったので、出してもらえました)

残業代は頂けたのですが、定時で帰っても家庭に持ち帰れる仕事は、家庭での家事を終えた後、睡眠時間を削って仕事に追われた日々がたくさんありました。

働いていた園では、行事前の準備時間での残業は、しっかり残業代頂けましたが、もらえない園も多いそうです。

保育士の仕事は、保育日誌、保育案、個人記録、クラスだよりなどの、書類作成。行事やイベントごとの準備に月ごとの制作物作り。年長担任をしていると、なおさら毎月のように行事があります。そのための準備も、欠かせません。その上、アルバム制作も必要になり、体力・精神的にも疲れることが多かったです。

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休日は、年間20日の有給休暇がありますが、職場の人数によっては使えない事もあります。使いたい時、上司の表情を気にしながら取っている自分がいました。

保育士は、子どもと一緒に様々な経験しながら、子どもの成長を楽しみ保育する事です。
そのためのモチベーションをあげるためには、自分の趣味や時間を休日に行うことで仕事を頑張る糧となりますよね。つまり、有給休暇、有意義使える環境が大切だと思います。

給料については、最初はそんなに気にしていなかったのですが、違う職種の方との働き方や、給料について比べると「体力や気力をつかって働いているのに安い」と感じるようになりました。継続年数で、少しずつ昇給はありましたが、17年間働いて昇給額は5万円しか上がりませんでした。

退職金も、ものすごく安かったです。

目配り気配りがなくなった

保育士は、自分のクラスはもちろん他のクラスの把握もしておかなければいけません。子ども達が安全に過ごせるよう、何より環境体制をしっかり整えておく必要があるのです。しかし、ゴミが落ちているにも関わらずそのままだったり、玄関に砂がたくさんあるのにそのままだったりと、職員が多い園では見て見ぬふりをする人=人任せな人が多かったのです。

こういった背景の中での保育に、少しずつ不満が重なってきました。
保育士は、自分の仕事はもちろんですが、相手の事を考えて率先して手を差し延べ、目を向ける余裕が必要になるです。

退職を伝えた時期は?

退職することを決めた時期は、6月だったのでゆっくりと転職を探す期間が持てました。(しかし今は、コロナウィルスのため家庭上、新たな職に就くことが難しい状況にあります。)

勤めていた園では、毎年次年度についての進退を園長先生と副園長先生と話が10月から11月にかけて行われます。その時に私は、「今年度いっぱいで、退職させてください」とはっきりと伝えました。

退職する時期は、人それぞれだと思います。秋に伝えたことは勤めている園の、次年度のクラス編成に迷惑がかからないように、前もって伝えておくと園にも都合が付きやすいからです。余裕を持って退職をすることで、子どもの様子を他の先生に伝えることが出来ることはもちろん、書類の引継ぎなどしっかりと伝えることが出来ます。

しかし、家庭や精神的な事情による場合は、退職する時期を待たずに、自分の気持ちを優先に伝えることが一番です。

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まとめ

17年間保育士として働いたことは、私にとって知識や技術はもちろん、社会についても色んな事を学ぶことが出来たことは、財産です。子ども達と過ごす時間は楽しく、自分の保育士に信念を持って働かせて頂きました。

しかし、少しずつ気持ちの変化が積み重なりストレスが溜まったり、フラストレーションを感じるようになったりしたのです。
経営者の園の方針や本来の目的がはっきり伝わらない。情報の共有も欠けていた上に、やり方を押し付けられた。睡眠時間を削って仕事に追われた日々。17年間働いて昇給額は5万円。見て見ぬふりをする人がいた

子ども達の未来に対しての願いはあります。保育士は、やりがいのある職業です。働く場所や環境によって、保育士を辞めたくなります。

最初にお伝えしたように私は、保育士を辞めたかったわけではなく、園の体制で辞めたのです。

保育士を辞めようと悩んでいる人の中には、子どもは好きだから保育の仕事は続けたい。子どもと関わる仕事を続けたい。と思う人もいると思います

保護者が保育園を選ぶように、保育士も働く場所によってもう一度保育士として働くことが出来ると思います。そのため、保育士辞めたいと感じている先生は、次のステップを探すこともいいと思います。

最後まで読んでいただき ありがとうございました。

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