「ふわふわことば」と「ちくちくことば」

生きる力

先日、筆者の娘が友達からお手紙をもらって帰ってきました。
その手紙の中に、

Mちゃんのすきなところ
いつもえがおで、やさしい。ふわふわことばを毎日つかっているところ。

と書いてありました。
私たちの時代には、ふわふわことばの存在はありませんでした。

ふわふわことば=相手が嬉しい気持ちになる言葉

今の子ども達は、ふわふわことばを小学校低学年で習うそうです。
ふわふわことばは生きていくためには必要な相手への思いやりのある言葉だということを知りました。

ここでは、ふわふわことばについてまとめてみました。ちなみに、ふわふわことば⇔ちくちくことばもあるそうなので、付け加えながら紹介したいと思います。

目次

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「ふわふわことば」と「ちくちくことば」の意味

人は、生きていくためにはいろんな人と関わり、言葉を交わしながらコミュニケーションをとっています。言葉1つで、相手を喜ばせたり、微笑ませたりします。それとは反対で、何気ない言葉の中で傷つけることだってあります。SNSが普及して、誹謗中傷や執拗などの社会現象が起きています。これらの中には、必ず言葉が加わっているのです。
だからこそ、相手への思いやりを忘れないで言葉を選ぶべきだと思います

小学校で習うふわふわことばですが、小さい子どもからふわふわことばは使えるので、たくさん伝えてほしいと思います。

「ふわふわことば」と「ちくちくことば」にはどんな言葉がある?

ふわふわことばちくちくことばを表にまとめてみました。

ふわふわことば ちくちくことば
  • ありがとう
  • ごめんね
  • すきだよ
  • すごいね
  • じょうずだね
  • 仲よくしよう
  • だいじょうぶ?
  • いいね
  • 友達だよね
  • 応援してるよ
  • 頑張れ
  • 一緒にやろう
  • かっこいいね
  • かわいいね
  • うるさい
  • バカ
  • あほ
  • キモい(気持ち悪い)
  • あっち行け
  • 下手くそ
  • 負けろ
  • 頭悪いんじゃない
  • うざい
  • 1人ですれば
  • ばっかじゃない
  • 人前に出るな
  • めざわり
  • 無視

ご覧のように、ふわふわことば=相手から言われると嬉しい言葉で、ちくちくことば=相手から言われると悲しくなる言葉です。

普段から、言葉は誰もが使っています。言葉がもたらす影響力はすごいのです。誰もが、ふわふわことばのように温かい言葉を掛けられるとうれしくなりますよね。一方で、ちくちくことばを言われると不愉快な思いをします。

~しなさい!は、ちくちくことば

普段大人が、何気に使っている「早くご飯食べなさい」「準備しなさい」という言葉は、ちくちくことばになるそうです。つまり、子どもは考える余裕がなくなり、親の言うことに急がされて行動をすることとなり、自らの主体性をなくしてしまうのです。

~しなさい!ではなく、どうして勉強すべきなのか理由を告げながら、行動の原動力となる言葉かけが必要になるのです。

例)
何時までに食べないと、歯磨きする時間もなくなって学校に行く時間が遅くなるよ。

~しなさい。は大人の自尊心であるのです。子どもが自分自身で行動できるように、ふわふわことばに言葉を選んで伝えてあげることが大切です。

自己肯定感が高まることば

ふわふわことばが持つ力は強く、自己肯定感も高めます。毎日の暮らしの中で、自分と関わる人へ「ありがとう」「大丈夫」「上手だね」「すごいね」などの言葉を伝え続けていると、相手から喜ばれ信頼されることから幸せな気持ちが育まれてきます。

挨拶を交わすこともふわふわことばなのです。朝起きたらおはようと挨拶をすることは当たり前かもしれません。ですが、返事を返してもらうと嬉しい気持ちになりますよね。一言の挨拶ですがその瞬間が、心が穏やかになります。

以前勤めていた園で、小さい子ども達は、誰かが転んだり泣いたりすると「大丈夫?」「どうしたの?」「先生、読んでこよっか」と次から次に色んな子どもが、その子に声を掛けていました。言葉も少ない子ども達が、相手を思いやり心配しながら声を掛けている様子をみて、友達を思う優しい心に嬉しくなり、温かい気持ちになりした。

ふわふわことばは、温かい心が生まれ自己肯定感も高める素敵な言葉。

育てたい子どもの「考える力」

 いじめやSNS誹謗中傷などには「ちくちくことば」が多い

ふわふわことばのように、人を温める言葉とは裏に人を簡単に傷つける言葉がちくちくことばです。「うざい」「ばっかじゃない」「頭悪いんじゃない」「下手だな」などの、乱暴な言葉を発して相手を悲しませたり、苦しませたりします。
小さい子どもでも、脳が発達する3歳からは言葉の意味も理解するようになり、ちくちくことばの意味も分かるようになってくるのです。

以前、勤めていた園でちくちくことばで一人の子を悲しませたことがありました。
それはDくんの保護者の方がお迎えに来た時、子ども達の数人がDくんに「だ〇〇ん」と言って呼んだのです。Dくんに「だ〇〇んって言われているの?」と聞くと、Dくんはうなずきました。Dくんは、言われて嫌な気持ちをずっと堪え、誰にも相談せずにいたのです。気付いてあげれず自分の未熟さを感じました。その場ですぐに数人の子どもに、「自分が、保護者の方から初めてもらうプレゼントが名前なのに、違う名前に変えられたらどう思う?」と子どもに伝えると、みんな首を横に振り自ら「ごめんね」と伝えました。翌日、Dくんと2人で話すと、昨日呼んでいた子の他にも数人いることを伝えてくれました。
私が、Dくんにみんなの前であだ名で呼ばれていること話してもいい?と確認を取り話し始めると、初めてDくんが声を上げて悲しかったことを自らの口で伝えてくれました。
その状況を見た子ども達は、何気なく使った言葉でDくんを傷付け苦しめていたことと知り、いけなかったことと感じたようで、Dくんの側によって「ごめんね」と謝っていました。

ちくちくことばは、言われた本人の心の中に残り悲しませるのです。

子どもは、身近な大人の言葉を真似します。イライラしたり、思い通りにいかないと、ついちくちくことばを使ってしまします。ですが、言葉が持つ意味を考えることが大切だと思います。

また、誹謗中傷や執拗など社会問題となり取り上げられている中、匿名でまだSNSに発信している人がいます。子どもが、ちくちくことばについて考えふわふわことばを拡めようとしているのだから、大人もSNSでふわふわことばを拡げることを次の世代につなげる役目だと思います。

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ふわふわことばを拡めよう

ふわふわことばちくちくことばはいかがだったでしょうか。
ふわふわことばは、人を温かくさせる魔法の言葉です。ふわふわことばは何気ない会話の中で使うことが出来るのです。朝起きて「おはよう」と挨拶することから始まり、助けてもらったら「ありがとう」と素直に伝え、友達を思いやれる「がんばれ」の言葉。毎日、色んな幸せな言葉が溢れています。
言葉により、人とのコミュニケーションが生まれ、自己肯定感も養われてくるのです。相手を思いやるふわふわことばをたくさん拡げて、幸せな日々を過ごせるといいですね。

最後まで読んでいただき ありがとうございました。

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