子どもが楽しく絵を描くために必要な3つのこと

生きる力

子どもは、小さい頃はペンを持たせると喜んで殴り描きを始めます。
思うがままに、紙いっぱい伸び伸びと描いたり、同じ場所にずっと描いたりして楽しんでいます。

ですが、以上児クラスになり似顔絵や制作などで描くことを進めると、描くことを嫌になったりする子どもが見られるようになりました。描かなくなったことに、何かの理由があるはずです。

ここでは、そんな体験をもとにもう一度絵を描くことを楽しむことが出来た方法をまとめましたので紹介します。

目次

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絵を描こうとしない子ども

絵を描こうとしない子どもには、必ず何らかのコンプレックスがあるはずです。そのコンプレックスを見つけて、取り除いてあげることで再び描くことの楽しさを感じるようになります。

子どもが描けないのには、どんなことが考えられる?

  • 比べられる
    他の友達との絵を見て、「〇〇くんの絵、上手だね」と言われ、本人の絵に対して、言葉がなかったりする。
  • 色を指摘される
    「ここは、この色だよ」と、本人が描いた色とは別の固定観念を言う。
  • 描いた絵を否定する
    テーマが決まっていても、自由に描いた絵の表現を否定してしまう。

他にもありますが、だいたいこのようなことからコンプレックスとなり描くことが出来なくなってくることが考えられます。
絵を描かなくなった子どもに対して、無理を強いることが一番いけません。無理に描かせようとしても、描くクレヨンを動かずことなく戸惑ってしまいます。少しずつ子どもの気持ちを読み取りながら、絵の世界に運べるように工夫していくことが大切となります。

楽しく絵を描くために必要な3つのこと

「すごいね~」

絵を描くと、「上手だね」とつい言いたくなると思いますが、私はどの絵に対しても「すごいね~」と言いながら褒めています。「上手だね」との言葉はいい言葉ですが、以上児クラスの子どもは「上手だね」と言われなかったら「僕の絵、下手だったのかな」と敏感に反応する子どもがいます。褒めることで伸びる子どもには、褒める言葉に「すごいね~」と伝えると、どんなに少ししか描いていない子どもでも、「これでもいいいんだ。」と安心し、それから徐々に描けるようになりました。子どもにとって、「すごいね~」の言葉は、絵だけではなく色んな活動で使えるポジティブになれる魔法の言葉です。

「ー(線) や 〇(丸)を、たくさん書く」

殴り描きを始めた頃は、思うがままにたくさんグルグルと手首を動かして描いていたと思います。
そのように、再びたくさんの ー(線) や 〇(丸)を描くことを進めます。言葉で「ー(線) や 〇(丸)を描いて」伝えるだけではいけません。自分で描こうとしない子どもは、描くことへコンプレックスを持っているので、自分の表現に自信を持てずにいます。身近にいる大人が、一緒に子どもと描くことで大人が描いている様子を見ながら、再び描き始めます。真似して描くことで、描くことの楽しさを知っていくのであれば、それに越したことはないと思います。
ー(線) や 〇(丸)を何度も描いていると、顔や形も描けるようになってきます。そして、平仮名を書くとき手首を上手に動かし鉛筆を持って書けるようになるのです。

固定観念を求めず自由に描く

絵は自由に表現させることが、重要になってきます。例えば、家を描くとき「お家は、四角と三角を重ねて描くんだよ」と、固定観念を押し付けるのではなく、どんな形でもいいことを伝えます。決まりがないことを、あらかじめ伝えておくことで、自分が描きたい様々な表現が絵の中で現れてきます。一人で描けない子どもには、家はどんな物が外から見えるのか、想像させる時間を一緒に過ごしたり、大人が見本を描いてあげることもいいと思います。何度か、一緒に描くことで自然と描くことに慣れてくると、一人で描くようになってきます。

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幼児期は絵を描く土台となる

「子どもが楽しく絵を描くために必要な3つのこと」はいかがだったでしょうか?
子どもの絵には、様々な表現がかくれており見ていて心が穏やかになります。
子どもが絵を描く楽しみを持てるには、身近な大人の言葉や環境が大きく関わってきます。子どもが、伸び伸びと自由に描いて新たな発見に目を輝かせ、絵画の世界が広がるといいですね。

最後まで読んでいただき ありがとうございました。

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